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COLUMBIA RECORDS-air's box 2006/2007
キレイなラッピングペーパーじゃなくたって、気取ったリボンじゃなくたって。
クコムってゆーのはね

柴田さゆり Sayuri Shibata
1972年生まれ
埼玉県出身

作品のコンセプト
プレゼントを贈ったり、貰ったり、その行為はなんだかとてもわくわくします。
「贈」という漢字は、右上の部分だけみると何だかプレゼントの形に似ているような気がします。プレゼントを貰った時、ラッピングがあることで、開ける楽しみが生まれてきます。お店には沢山のラッピングペーパーや袋やリボンが売っています。しかし、「ラッピング=初めからきれいな袋」の考え方を捨てて、もっと広い範囲から選択すれば、もっともっと面白いものができます。例えば、コーヒーフィルター、キッチンで使う
ゴミ取りネット、コンビニで売ってるカフェラテのフタ、普段はただの日用品として使われている彼らも、少し手をかけてあげるだけで、キレイな紙やリボンに負けないくらいの力をだしてくれます

今後の展開
思わす「クスッ」と笑みがこぼれるとか、見た人がなんだか楽しくなれる作品をテーマに展開予定です。

あなたにとって表現とはなんですか
私は、表現はコミニュケーション手段だと考えます。
どんなことを考えていても、外に出す行為をしなければ、誰とも共有できません。文字にしろ、言葉にしろ、絵にしろ、立体にしろ、表現として形にすることで、誰かに自分の考えを伝えることができます。また、形になっているから、他の人の世界に触れることができます。時には、分かりやすい表現で、伝わりやすいコミニュケーションを。時には、深い表現で、発見するコミュニケーションを。



野田
夢は膨らむばかりですものね。現実的にはどうのような方向へ?

竹田
そこでもう一度みんなで話し合い、「こうなったら一人一人が一アーティストとして責任もって表現していくしかない」と決意を新たにし、ベースが出来上がったわけです。
展示などの経験不足は僕と田島でアドバイスすればカバーできると思っていましたが、まだ表現をはじめたばかりの子やアートをやったことがない子が作品を作る上で、普通の作品を作ってしまったら面白くならないなと思い、新しい切り口みたいなもの(表現において)がほしいねと模索していました。

野田
何か、ヒントやアドバイスみたいなもの提示したのですか?

その模索の中からショーウインドウというキーワードが出てきました。空間の外からの視点も表現のひとつにする空間というイメージがでてきて、さらに進化し筒抜けというコンセプトができあがりました。この筒抜けのイメージはコロンビアを解体すときに、偶然サイドの壁を取り壊してから全体を壊したので、そのとき筒抜けの空間みたいなものを見ていたんです。それがこの時イメージコンセプトとして出てきたんだと思いますね。
この空間は展示自体を外から鑑賞することができるので、でっかいショウケースのようなものです。主観と客観の視点がはっきりと色分けできると思うんです。そのため展覧会の前には各々ミーティングをするんですけど、その点を中心に何を表現するのかを、主観の部分とそれを見る側はどう感じるのかという客観視点をどう表現するかをディスカッションしながら組み立てていきました。主観的発想は面白いものは多いんですが、客観視点でどう表現するということになると難しい。だけれどこの空間では必ず客観も意識しなくてはならないから、それらをより明確にするという事がショウケースのようなair's boxのコンセプトでもあります。
そこでは何を表現するか、それをどう表現するかをより明確にしていく作業だったと思います。一年間僕自身もそうでしたが人にイメージを伝えるという事を研究し続けた一年だったなという感じです。


グループ展「クコム」より 柴田さゆり展示風景
 
グループ展「クコム」 内海加良子の展示風景



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