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PLANET STREET―2000年後に発掘された〈駅〜まち〜美術館〉

重なり合う世界、
そのための仕掛け

TEXT 横永匡史

魚屋での展示

プロムナードへの仕掛け

 
栄町の町並み
 
 
佐倉市立美術館(エントランスホール)
   
京成佐倉駅前からまっすぐに伸びる道。その道を10分弱ほど歩くと、道の突き当たりに煉瓦造りの重厚なエントランスホールをもつ佐倉市立美術館が姿を現す。
そしてその道沿いには八百屋さんや魚屋さんなどの様々な店舗が立ち並び、商店街を形成している。
このたび、柴川敏之の作品をこの道沿いの各店舗に展示する展覧会が開催された。
柴川敏之は「2000年後から見た現代」をテーマに、遺跡の発掘現場やそこから発掘された化石などを想定した作品を制作しており、その一端は以前にもレビューしたが、柴川本人も化石を模した一連の作品を街の中に展示するのは初めての試みであるという。
商店街の中で各店舗にアート作品を展示する試みは他所でも見られるが、単に店先やショーウィンドウの中に設置されているだけで町並みの中に埋没してしまっているようなケースも少なくないように思われる。
だが、柴川の今回の展示を観てみると、そうした展示とは一線を画するものになっていた。






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PLANET STREET―2000年後に発掘された〈駅〜まち〜美術館〉

佐倉市立美術館〜通り沿いのお店〜京成佐倉駅の各所(千葉県佐倉市)
2006年11月7日〜12月24日
※現在、今回の記録集を作成中です。年内を目標に出版を予定しています。

関連リンク
people/柴川敏之インタビュー

reviews/未来美術館へ行こう!柴川敏之展 PLANET MUSEUM OF ART/TWO ROOMS
 
著者プロフィールや、近況など。

横永匡史(よこながただし)

1972年栃木県生まれ。
2002年の「とかち国際現代アート展『デメーテル』」を見て現代美術に興味を持つ。
現在は、故郷で働きながら、合間を見て美術館やギャラリーに通う日々。




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