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2006年、私のBEST3・友利香

 

友利香

kaori tomotoshi

「彫刻の街」山口県宇部市在住。子供を通じて児童心理と絵画との関係に興味を持つ。
お気に入り作品は、知れば知るほど、たくさん・・・になりました。
現在、アートを広めようとボランティア活動中。
  こんにちは。山口の友利香です。昨年はたくさん良い展覧会に行きました。
中でも、日比野克彦さんの、九州国立博物館で開催された「アジア代表日本―36艘のFUNE」&太宰府天満宮宝物殿『日比野克彦展「描く書く然々」』は、もう、最高・お見事・国宝級でした!
日比野さんカッコイイし、ご紹介したいとは思いましたが・・、
またの機会にと言うことで、以下、私のベストな3つをご紹介しますね。


酒百さん(左)と学芸員の藤井さん

11月3日:わが街の展覧会に行く
【国民文化祭・やまぐち2006彫刻展】

空き店舗が並ぶ、宇部の商店街で行われた展覧会。
出品作家は、藤本由紀夫、木村太陽・・全15名。
その中で、強烈だったのは、酒百宏一(さかおこういち)
『店プロジェクト』。
40日以上かけて、まわった店舗は100軒以上。
35店舗の協力を得て、その店を物語る古い物をフロッタージュしている。
それは、庶民の営みを過去から現在をつないだ街の歴史書であり、
「今ここに居ること、在ること」、
「これから・・」と、市民に意識させる。
彼は、この展覧会を「宇部の展覧会」として完成してくれた。


時計屋さんで、代々受け継がれているお道具箱。
この強いストロークもまた、彼の労働という痕跡であることは言うまでもない。


☆続きはHPで見てくださいね。
ヤヤっ!!藤本さんは、取手のポスターを貼って帰られました。
なーんて、お茶目vv。


第21回国民文化祭・やまぐち2006 彫刻展
11 / 3(祝)〜12(日)
http://www.city.ube.yamaguchi.jp/choukoku/










10月1日:秋吉台にて最高贅沢なお茶をいただく
【 『四輪茶会』 武藤勇 】

 この日秋吉台のあちこちで、おそらく「台」にひっかけた大茶会、『アート。で、一服』が行われました。
私は迷わず武藤さんのお茶券を購入したのですが・・。
会場に案内されて、「たまげた!」なのです。
目の前にある台は、(台=テーブルではなく)
お客さんも、丸ごと載せちゃう(乗せる)「台」なのですから。
待っているみなさん、不安そう・・まあ、とりあえずは、基本に徹してお茶をいただかなくては・・と、お手前に粗相のないように、自分と対峙するようにと、無理やり努めていました。
しかし、亭主の武藤さんとお話を交わすうち、ちょっとハメをはずしてみようかな〜、大きな声でおしゃべりしちゃおかな〜と、みなさん「ハニカミ」の微笑へと変わり、最後には自分が抑えられなくなり、爆笑大茶会になってしまいました。
茶道具、お茶碗、お手前等、他のお茶会の席に負けていなかったこと、車上の石とお茶菓子は、秋吉のカルスト台地をイメージさせ、まるで、石灰岩の草原でお茶を飲んでいるかのようで、心身気持ちよかったこと、また、会場(車)もお茶会の雰囲気も、磯崎新の建築に非常にマッチしていたことを、付け加えておきます。

武藤さん、また来てください!


プラットフォーム06
『あきよし台茶会』
 
2006年9月30日(土)・10月1日(日)
秋吉台国際芸術村

『羊飼い』

7月9日:あさご芸術の森・最高贅沢な展覧会に行く 
【 池田宗弘展〜ダムの風に吹かれて〜】

あさご芸術の森美術館は、以前ダムだったという場所に所在。
館の内外には60点もの池田作品があふれていた。
この日は展覧会の最終日。
池田さんと、多くの作家を支えてこられた美術梱包の樋口さんに、ダムのてっぺんまで案内していただく。
天と地の間に立ったお二人は「ご苦労さま」と、お互いを労いの言葉を交わされる。
遠くを眺めながら、”今日まで”と、”今日から”とが溶け合った”今の風”を味わう。
柔らかい。
私は、旅の休息※をおすそ分けしていただいた。


ダムからの風景


《 羊飼い(内部)》
袋の中は、赤ちゃん羊でしょうか。
小羊は次の世代、犬は友情の象徴です。
人と犬、羊、三者の信頼という愛が、
自然の恵み(展示場所の森)で包まれています。

※「我々が生きて行くことは、遠い道を行く旅人と同じである。」(作品コメントから)
池田宗弘は、ピレネーを越えるサンチャゴ巡礼路、800キロを歩いた最初の日本人である。

池田宗弘展〜ダムのかぜに吹かれて〜
2006年 5/13(土)〜7/9(日)
あさご芸術の森美術館


池永晶子 菅原義之 友利香 野田利也
  藤田千彩 横永匡史 light note インデックス

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