toppeople[植松琢磨インタビュー]
植松琢麿インタビュー
時代をアートで射る牧神
Takuma Uematsu Interview

目に見えるものがはっきり分かれば分かるほど、
私の心の目はゆがんだ気持ちになっていく。
どうしてこの動物なのですか?
どうしてそこに色がついているのですか?
きれいに見える、というものこそ、惑わされなくてはいけない。
おいしそうなリンゴは、必ずしもおいしいとは限らないから。

INTERVIEWER 藤田千彩
 

生まれつき美術にどっぷり


藤田
こんにちは。半年以上待って、やっと植松さんにインタビューできるなんて光栄です。

植松
今年3月に日本橋高島屋美術画廊Xでの個展に藤田さんが来たときの約束でしたから。


藤田
ありがとうございます。
早速ですが、植松さん家は美術度が高いんですよね。

植松
そうですね、親戚に美術関係者は多いですね。


藤田
じゃ、ずっと美術どっぷりですか?

植松
幼稚園時代、絵画教室に通っていました。
小中高の美術の時間も好きでしたし、大学でも美術部に入部していたほどです。
そんな中、手をつながれ美術館に連れて行かれたり、ヨコでは両親が作品作りと、小さいころから日常のなかに「美術」がありました。


藤田
アート度高いですね、大人になってからもですか?

植松
大学を出てから、一年出版社で勤めていました。
そんな日常に、これまであった美術の時間がなくなると、どこか落ち着かない感じがして、知らないうちに美術が自分の生活の一部になっていたことに気づきました。

いまアーティストとしての活動をすることで、再び自分の中に美術の時間を取り戻した感じです

藤田
その感覚分かります。
私はアーティスト一家ではないけれど「自分の根っこは美術、だからここにいる」と思う。
でも身近に美術家とか美術関係者がいると、しんどくなりませんか?

植松
現代美術は、工芸と違って、作品を受け継ぐという要素はないので、初めから一人のアーティストとして接している感じです。


藤田
あ、そりゃそうですね(笑)。

植松
あと、70年代、80年代の話が聞けるのは面白いですよ。
正月に、父のアトリエで、昔からの友達のアーティストたちが毎年恒例で麻雀やりながらワイワイやってるんですよ。
当時のはちゃめちゃで、パッションがある話は最高。
それに比べると、今の作家は、まじめだな〜と思います。
「やったったー!!」みたいなセリフあまり聞かないですね。


藤田
えー、やっぱりエネルギーあったんですね。
すごい面白そうです!
 
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植松琢磨(うえまつたくま)
1977年生まれ 大阪在住
2000   関西大学卒業

個展
2001   帰る場所はあるのです (信濃橋画廊, 大阪)
2002   あるべき場所はどこですか (信濃橋画廊, 大阪)
2003   I was born (信濃橋画廊, 大阪)
creatures create creatures (GALLERY.wks, 大阪)
big birth (ルーチェベルデオープンスペース, 松山)
2004   colony (GALLERY.wks, 大阪)
ceremony (海岸通りギャラリーCASO, 大阪)
2006   生命の部屋―αMプロジェクト(ASK?, 東京) 
Life is a crystal (Kunstler-verein, Malkasten/ドイツ)
Life is a crystal (信濃橋画廊, 大阪)
2008   crystal(東京日本橋高島屋6階美術画廊X, 東京)


グループ展
2001   第8回六甲アイランド現代アート野外展 (六甲アイランドマリンパーク, 神戸)
2002   鹿島彫刻コンクール展(鹿島ビル, 東京)
第9回六甲アイランド現代アート野外展 (六甲アイランドマリンパーク, 神戸)
2003   Party (CAPハウス, 神戸) 
2004   ARTCOURT FRONTIER 2004 (アートコートギャラリー, 大阪)
gallerism2004 (大阪府立現代美術センター, 大阪)
2005   The 1st Pocheon Asian Art Festival (Pocheon Banwol Art Hall, Pocheon city/韓国)
Iimawashi〈EDINBURGH ART FESTIVAL〉(Merz Gallery, Scotland/イギリス)
The Goyang International Sculpture Symposium 2005 (Goyang city/韓国)
大阪アートカレイドスコープ OSAKA05 (大阪府立現代美術センター, 大阪)
ハネ (neutron, 京都)
2006   Quadriennale 06 - Dusseldorf (GALERIE MAIER-HAHN, Dusseldorf/ドイツ)
gold rush (KEUMSAN GALLERY, Heyri/韓国)
素材:本 (ノマル・プロジェクトスペース, 大阪) 
2007   日本現代芸術祭 (ヘイリ芸術文化村, Heyri/韓国)
ニコン フォトコンテスト インターナショナル 2006-2007 入賞作品展(ニコンサロン, 新宿・大阪)
現代美術芸術家列伝(大阪造形センター, 大阪)
I meet ・・・(大阪海岸通りギャラリーCASO, 大阪)  
2007 ヘイリ アジア青年作家プロジェクト (ヘイリ芸術文化村, Heyri/韓国)
2008   Bains Numeriques #3' (Centre des Arts Enghien les Bains/フランス) 
稲垣智子と制作した映像作品「One day,I meet…」を出品

その他の活動
2001   「フルクサス裁判−破壊的ピアノ・パフォーマンスとコンピュータによる」に出演 (国立国際美術館, 大阪)
2002   シネマデジタルに出演 (京都芸術センター, 京都)
2003   ワークショップ「触覚」 (アートカレッジ神戸, 神戸)
electric music party [port]volume4., 5. に参加 (築港赤レンガ倉庫, 大阪)
2004   「ベン・パターソンの冒険的大演奏旅行」に出演 (ジーベックスタジオ, 神戸)
2006   ART IN CASO/OSAKA(大阪海岸通りギャラリーCASO,大阪)
2007   DEBLI project (LE DECO, 東京)
ART IN CASO/OSAKA(大阪海岸通りギャラリーCASO,大阪)
2008   ART OSAKA 2008 (堂島ホテル、大阪)
101TOKYO Contemporary Art Fair 2008(Discover New Artists gallery@TAGBOAT)
(旧練成中学校,東京)

パブリックコレクション
Goyang city/韓国

今後の予定
2008年10/3-10/26 個展「珊瑚の森」hpgrp GALLERY TOKYO
2009年6/14-7/26 個展 ギャラリーエム(愛知)

アーティストに関するお問い合せ
ユミコチバアソシエイツ
〒104-0061 東京都中央区銀座1−13−9 栄楽ビル3F
TEL 03-5524-2451
FAX 03-5524-2452
e-mail:info@ycassociates.co.jp ycassociates@mui.biglobe.ne.jp

植松琢磨さん 
 



 

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