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北川宏人インタビュー

制作する北川宏人


北川宏人的人体像の作り方

藤田
どうやって作るんですか?

 
アトリエにて
北川
普通に彫刻を作るときみたいに、台の上で作ってます。


藤田
へぇ、それで手足とかに鉄とか入れて?

北川
そうそう。折れちゃうからね。


藤田
焼くときはまるごと?

北川
ううん、部分に分けて。焼けたらつないで。


藤田
継ぎ目って分からないもんですねえ。

北川
そりゃそうでしょ。それから着色するんだよ。


藤田
おしゃれですよね、雑誌とか見て(アトリエを見渡す)・・・ない。

北川
あんまり雑誌を買って研究とか、街角で写真を撮影とかしないよ。


藤田
センスいいんですねえ。でもそもそもどうして人間の像なんですか?

 
ニュータイプ2003 - ブラック
テラコッタ、アクリル彩色 /h.170cm 制作年 2003
 
 
ニュータイプ少年、少女        
テラコッタ、アクリル彩色 /h.120, 122cm 制作年 2001
 
 
新宿高島屋での展示風景
 
 
新宿高島屋での展示風景
世代の違い

北川
同時代に生きる人間、を意味して、作ってるんだよ。


藤田
かっこいいですね。

北川
たとえば今回の新宿高島屋に出す作品は、鬱っぽくて猫背気味だったりするのもあるし。


藤田
おしゃれですけど。

北川
こういう人って街にいそう、って言われるんだけど。


藤田
ああ、いるいる!

北川
僕はそんなに何かに似せて作ってるつもりないんだよね。ただ今まで作ってき
た作品もそうなんだけど、最近の若者は・・・


藤田
え?北川さんだって40歳でしょ、最近の若者じゃん(笑)。

北川
いやいや、最近の10代とか20代の人っていうのは、明らかに僕らの世代と違うんです。考え方、しゃべり方、見掛け、いろんなものがね。だからそれを表現したくて。


藤田
なるほどね。だから以前の作品は新人類みたいな意味で「ニュータイプ」ってタイトルが付いてるのかあ。

ジャンルって?

北川
彫刻家って他に誰か知ってる?


藤田
舟越桂とか?

北川
でしょ?彫刻家って結構いないんだよ。そんな中で僕みたいな木彫でも金属でもない作家っていない。


藤田
棚田康司も木彫だもんねえ。

北川
絵画がどうとか言われるけど、本当は彫刻もなんとかしなきゃって思うんだ。


藤田
そう、冬の東京近代美術館も工芸館での発表だし。

北川
焼きものだから工芸と言うジャンルからも捉えられるんだね。あと、これ。


藤田
・・・人形の専門誌?

北川
最近こういう人形系の人も声を掛けてくれるんだ。


藤田
たしかに北川さんのジャンルって横断できそう。

北川
いろいろ思ってもない方向の動きもあって、今度の新宿高島屋も楽しみだよ。


藤田
そうですね、今日はお忙しいところありがとうございました。



新宿高島屋での展示風景


 
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