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wanakio2005「まちの中のアート展」

フロム沖縄、アートの送受信イベント開催!
TEXT 藤田千彩

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暑ッ・・・!
10月も半ば過ぎたと言うのに、やはり沖縄は暑い。
ここは那覇にある前島アートセンター。(a)
11月18日から27日まで行われる、「wanakio」(ワナキオ)と言う熱いイベントを企画されている。
前島アートセンター代表の宮城潤氏に「wanakio」についての話を聞きながら、沖縄の現在のアートシーンについて探りたい。

沖縄のイメージを変えていきたい

沖縄、と聞くと、ガラスやシーサーの焼き物のような工芸品、青い海や晴れ渡る空、あるいは基地など、いろんなイメージを浮かべがちである。
「そんなイメージを持たれる中で、いま沖縄で作品を制作・発表している若い人たちを紹介できたら」と言う思いで、前島アートセンターは設立された。

「wanakio」は過去何度か行われているアートイベントである。
前島アートセンターがある前島地区、文字通り市場や商店が並ぶ農連市場など、「まち」を作品展示の場としている。
そのため、アートという切り口だけでなく、町起こし、人とのつながりなど、いろいろな切り口でメディアに紹介されている。

「今年は町起こしの人たちが興味を持ってくれた」と宮城さんは言う。「切り口が多いというのは、特徴や目玉みたいなものがないと言うことでもあります。しかし私たちは、そういう方向性で、このイベントを進めています」
参加する作家も、小沢剛など国際的に活躍する人から、地元の大学に通う学生まで、多種多様である。海外の作家も多い。
 
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口コミやこのイベントを知った作家は、プラン案を提出する。
それを宮城さんたち「wanakio」スタッフは、沖縄のものを使った制作をすることや滞在して制作することなど、いくつかの基準で作家を選定していく。
選ばれた作家は制作のために、イベント開催中などに必ず沖縄に来る。
展示場所も必ずしも室内ではないため、町の人や会社などの組織を巻き込んでいく。
アートを通じて、いろいろなつながりが出来ていくわけだ。

ちょうど私が行ったとき、今年の参加作家の資料を展示していた。(b,c)
こうした紹介を適宜行うことにより、「wanakio」の活動や、今年の作家や作品を想像することができる。


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