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横浜トリエンナーレ2005


横浜トリエンナーレ2005、もうすぐ終了!
TEXT 藤田千彩/PHOTO 石山さやか

12月18日で終了する、横浜トリエンナーレ。
まだ行ってない?
それでは、PEELERがあなたの代わりに「ハマトリ」現場へお連れします。

会期終了までカウントダウン!

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a)入口
ダニエル・ビュラン《海辺の16,150の光彩》
b)ボートピープル・アソシエーション《L.O.B.II-13号計画》
さぁ、行くぞ!
遠目から見ても、旗がはためく様子が楽しそう!
  入口すぐのところに、船が停泊しています。
行ったときは、「cafeハマイヌ」でした。
船底に砂利を敷き、置かれたソファに座ってお茶をする・・・のですが、船酔いしてそれどころではなかった(笑)。
       
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c)会場入口から会場内まで運んでくれるバス
b)岩井成昭《波止場の伝言−million mama》
もう一度、入口へ戻り、乗り場からバスに乗ります。
その行程は、倉庫が並ぶところをかいくぐって行く感じ。
美術のにおいがしないエリアなので、ちゃんと着くか、少しハラハラです。
建物は2つ、その中は3つずつの部屋に分かれています。
そして、建物の外や建物と建物の間にあるナカニワにも作品があります。
  ナカニワ(中庭)で円形に並べられた公衆電話ボックス。
入るとベルが鳴っているので、つい取ってしまうと・・・お母さんからのグチやお願いの電話で、びっくり。
       
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e)堀尾貞治のワークショップ
f)ワン・テユ《作品55》
ナカニワでは、毎日パフォーマンスを行っています。
堀尾さんは、多くの観客と一緒に作品を作り上げていました。
  ナカニワを通り抜け、「3B」の部屋へ。
台湾のワン・テユの作品は、ピンと張られた弦に積み木を挟み、出る音を楽しむというもの。
近くには、さわひらきや照屋勇賢の作品があります。
       
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g)リチャード・ウィルソン《ブレイク−ネック・スピード》
h)ナリ・ワード《グッド・シチズン》
私・藤田が一番面白いと思うのはこの映像作品。
建物を抜けてハトバ(波止場)にあります。
上映する場所になっているコンテナがトラックで運ばれ、ヒューヒューという音を立てて花火が飛び交い、そのコンテナの中に入っていく・・・という作品です。
  そのまま外を歩くと、センタン(先端)という、埠頭の突先へ。
白いくじら?サメ?が横たわっていて、なんと中に入れるように、おなかがオープンになってます。
       
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i)編み物するピュ〜ぴる
j)ヴォルフガング・ヴィンター&ベルトルト・ホルベルト《スインガークラブ ヨコハマ》
そしてまた建物へ戻ると、ピュ〜ぴるの作品がどんっと置かれていました。
ザワザワ・・・と集まった人の視線の先には!
白と黒の全身編物タイツ(?)を身に付けた、ピュ〜ぴるが!!
  暗くて分かりにくいのですが、暗闇に光っているのはブランコです。
体験しようと思ったら長蛇の行列!
近くにあった高嶺格の作品も、長蛇の行列!
「40分待ちだった」とすれ違った人が言ってました・・・。
 
       
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k)堀尾貞治+現場芸術集団「空気」《あたりまえのこと》
l)堀尾貞治+現場芸術集団「空気」《あたりまえのこと》
(いきなりパフォーマンス)
4Bと4Cの部屋の境目にあるのが、堀尾貞治+現場芸術集団「空気」による「1000円絵画」。
その名の通り、1000円で絵画作品が買える、という。
うーん・・・買うのか。
作品を買うことも、作品の質も、ビジュツがお金に無頓着であることも、いろいろ考えさせられるゾーンです。
  なになに?と言う間もなく、突然ひとりの男性が壁に色を塗り始めた。
しかも、あっという間に塗られていった。
どうやら毎日塗り替えてるらしい・・・!!
   
       
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m)堀尾貞治+現場芸術集団「空気」《あたりまえのこと》
(手描きの横浜トリエンナーレポスター)
n)似顔絵描く黒田晃弘さん
うわー!!でかい横浜トリエンナーレのポスター!
しかも手描きだよ!!
昭和のビジュツの匂いがしました。
黒田さんは毎日人の似顔絵を描いているようで、壁には本当にたくさんの顔が並んでいました。
途中イヤにならないのかな?と心配です・・・。
   
       
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o)KOSUGE1-16+アトリエ・ワン+ヨココム《アスレチッククラブ4号プロジェクト》
p)西野達郎《ヴィラ會芳亭》
黒田さんの作品の向かいで、ベニヤの壁に囲まれていたのは、PEELER10月1日号にも掲載した、とても大きなサッカーゲーム。
子供だけでなく、お父さんも熱心に燃えてました!!
  会場を出て、中華街でご飯を食べたあと、フラフラしてたら遭遇。
しかも、受付にはPEELER執筆者の中村千恵さんがいました。

どうでしたか?
時間にして、早足2〜3時間くらいかな?
え?読むのは、5分も掛かってない?
そんな方はぜひ実際に足を運んでみてください。
寒さが厳しい季節ですので、防寒具をお忘れなく、ですヨ。


横浜トリエンナーレ2005

横浜トリエンナーレ2005
2005年9月28日〜12月18日(会期中無休)
横浜市山下埠頭3号、4号ほか

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著者プロフィールや、近況など。

TEXT
藤田千彩(ふじたちさい)

1974年岡山県生まれ。
大学卒業後、某通信会社に勤務、社内報などを手がける。
美学校トンチキアートクラス修了。
現在、「ぴあ」「週刊SPA!」などでアートに関する文章を執筆中。
http://chisai-web.hp.infoseek.co.jp/
PHOTO
石山さやか(いしやまさやか)

1981年埼玉県生まれ
2003年創形美術学校卒
現在フリーター。イラストと文章少々書けます。
現代美術はまあまあ好きです。




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